自分の父親の罹患をきっかけにアプローチを体系化。

私が認知症リハビリの開発に取り組むようになったのは、父がパーキンソン病（レビー小体型認知症）を患い、幻覚や幻聴、被害妄想が進行したことがきっかけです。家族は眠れない日々を過ごすようになり、父の妄想が原因となった事件により、警察のお世話になったこともあります。
専門医の診察を受けても、「認知症は良くなりませんから、この症状とうまく付き合っていくしかありません」としか言われませんでした。そこで、認知症に関するさまざまなセミナーに参加したり、書籍を手当たり次第に読みあさったり、徹底的に学習しました。人生でこの時ほど集中して勉強したことはありません。そして、その過程で得られた知見を父に試してみると、私たち家族を苦しめていた幻覚や幻聴、被害妄想の改善が見られたのです。
私はこの経験を通して、認知症状の解明に尽力し、症状の改善につながるさまざまなアプローチを開発しました。そして、その成果を体系化することに成功しました。それが、LAPRE の認知症リハビリメソッドになります。
認知症は、患った方も大変ですが、ご家族など周りでケアする方のストレスも相当なものです。私は、「認知症で苦しむ人を0 にしたい！」と本気で考えています。そのためのアクションの集合体がLAPRE グループです。認知症で苦しむ人に、私たちのメッセージが届くよう、これからもこのグループをより活発に躍動させ、さらに大きくしていきたいと考えています。

株式会社LAPRE 代表取締役
岡本 一馬